月一回くらいは、気まぐれに、日々のできごとなどを書いてみようかと思うけれど、
 しかし、誰かに見られてしまうという気持ちから、ここに書く文章には脚色や誇張が入りそうでこわい。
 そうならないようにと気をつけたいが、自分自身の心を素直な気持ちで見つめることが苦手なのは、もっと問題である。
 その点ご承知おきのうえ、ご覧くださるようお願いいたします。      

  2011年8月

 

      2024年  
 
4月26日
「川勝平太」
     

 川勝知事が辞めた。いろいろと問題発言がありました。でも、あの方は直らなかった、というよりも直す気がなかったのではないか。ある意味うらやましい。

 かつて静岡県の学力テストの結果に怒った川勝は、感情的な措置を施した。私はそれに腹が立った。

 一こと言っておきたい。学力テストでは地域によって、或いは学校によって、または、教師によって、「過去問」で子ども達に練習をさせている。「過去問」で練習したかしないか、練習を何回もくり返すほど熱心にしたか、それによって結果は大きく変わる。川勝はそういった事実を知らない。ただ、結果をみて感情的に怒っただけだ。情けない知事だった。当時の教育長も情けない人間だったけれど。

 それで、その後の知事選では川勝氏に投票しないつもりでいた。だが、対立候補は途中で自民党の推薦を受けてしまった。それで仕方なく川勝に一票を投じた。自民党は原発容認推進の党であるから、というのが理由だった。

 私は原発推進派ではない。だから、原発に慎重である川勝に入れたのである。リニアが自然環境にどのような影響を与えるのかわからない現在、明確に自然が守れる、という証明がない限り、私はアルプスのどてっぱらに穴を開けるのには反対です。

 今、腹が立つのは、テレビのワイドショーでお笑いのコメンテーターやらタレントのような弁護士が、ここぞとばかりに川勝批判をしていることです。あげあしを取るようなことばかりで、冷静な分析がない。しかも、にやにやと笑みを浮かべながら。全く品がない。

 確かに川勝が差別的な発言をしたことは弁護できない。だが、それでは知事に立候補しているお二方は、差別についてどのような考えを持っているのか、と思う。

 自民党には、国家や民族や男女に対する差別的な発言をしている議員がいる。また、党はそれを容認している、と言われても仕方のない説明をしてきた。特にそのような党の推薦を受けた候補者は、差別をどのように考えているのか。

 差別とは、職業差別だけではない。富めるものと貧しいものを差別すること。出自の差別、国や民族など全ての差別を指す。そして、今、人を男か女かだけには分けられない時代になって、男女差別だけではすまなくなってきた。そういった数々の差別を、候補者二人はこの静岡県でどのように捉え、今何をすべきなのか、というビジョンを持っているのか。県政に差別なんぞ関係ない、などと言うのなら立候補者として失格だろう。財界や大企業の推薦を受けて、経済経済としか言えないのなら川勝平太の方がよっぽどましだと私は思う。

 候補者二人には、人権と自然について、具体的に語ってほしい。政治の基本はそこでしょう。それを語れないのなら、立候補なんかしないことだ、と思います。